それでも生きるあなたへ

割れた寺の鐘

プロボックスの音質を向上させて旅に出よう
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旅立ちに向けて取り組んだことその2

◇プロボックスの音質の向上

せっかく旅に出るのならカーステから流れるゴキゲンなナンバーは良い音質で楽しみたいもの。しかしながら我が愛車『2020年式プロボックスハイブリッド NHP160V』はスピーカーが申し訳程度にしか付いておらず心許ないのでこの度グレードアップさせることにした。プロボックスに興味を持っている音楽好きは参考にしてほしい。

衝撃!プロボックスには直径10cmの
小さなスピーカーしか付いていない

これ結構重要な情報。しかもダッシュボードの上に2個あるだけでドアには前も後ろも一切スピーカーは無いということもお伝えしておく。

運転気側のスピーカーグリルを開ける様子
実際に見てもらおう。運転席側のスピーカーグリルをプラスチック工具でパカッと外すと、
(※皆さんはちゃんと工具とダッシュボードが触れる部分に養生テープを貼って傷つかないようにしましょう)
運転席側スピーカー
小さな直径10cmの純正スピーカーがお目見え。これでは良い音でゴキゲンなドライブは楽しめないので、
一部破損しているリアスピーカー外箱
リアスピーカーにこの子を追加します。配達員がやらかしたのか左上の方、箱がグシャッとなっていますが気にせず開けると、
箱から取り出したリアスピーカー
おお、カッコいい。良い音鳴りそう。
前の車から取り外したツイーター、オーディオ、サブウーファー
そして前乗っていた車で使っていたこの子たちも移植していきます。

上が高音担当のKENWOODツイーター、

中がcarrozzeriaオーディオで、わたくしはナビ不要人間のため薄っぺらい1DINタイプ、

下が重低音担当carrozzeriaサブウーファーfeat.手作り固定台、

と、このようなメンツを取り付けてプロボックス音質向上を目指していきます。
ちなみにこの1DINオーディオ、CD読み取り口もついていない完全なるただのアンプ。これにスマホをBluetooth接続して音楽を聴ける。便利な時代ですねぇ。我々の青春時代はCDとカセットとMDを呑みこめる、口がいくつもついた"カーステ"を10万円以上で買ってドヤ顔してる人がたくさんいたけどそれももう遥か昔のお話。今回取り付けるこの子は1万円台で買えます。安い!しかもCDチェンジャーもチャック式のコンパクトディスク収納バッグもいらないなんて!

「ウーファー!?あのズンドコうるさいヤンキーがエスティマにつけてるやつでしょう?」と思ったアナタは共に平成を駆け抜けた青春の友。たしかにあの当時のサブウーファーはトランクの中にデーン!と陣取る幅1m超え、値段5万円超えの得体の知れぬ箱だった。しかも青とか紫とかに光るしね。トランクの中なのに。巨体な分出力も凄まじくドリフターズよりズンドコ節を轟かせながら夜の繁華街を徘徊するウーファー搭載車の姿を夜遊びの記憶と共に覚えている人も多いだろう。でもそれももう遥か昔のおとぎ話だから安心してほしい。現在のサブウーファーはコンパクト化されており程よく低音を足してくれるアイテムへと進化を遂げている。しかもこれまた1万円代で買えるしお安い。コントローラーで出力も調整できるし、設置場所も運転席や助手席のシート下に置けるなど場所を選ばないのでより良質な音楽をドライブで楽しみたい人にはオススメです。もちろん平成のズンドコウーファーが欲しい人はまだ売ってるようなので探してみてください。

肝心の10cmスピーカーは変えないんかい!というお声が聞こえてきそうだが純正のままにする。なぜなら昔別の車で同じような小さなスピーカーを社外品に変えてみたけど大して効果はなかったし、純正スピーカーは中音域をバランス良く作ってあるのでそこにツイーターとサブウーファーで高音と低温を足してやればいいやんという考え方。もちろん大きなスピーカーやめちゃ高いスピーカーをつければ違うんだろうけどそこまでは求めていないので。
取り外し箇所を赤丸でマークしたインパネ全景
それでは取り付けていきましょう。まずは純正オーディオをcarrozzeriaに交換し、そこからリアスピーカーやサブウーファーの電源をとっていくので計器やエアコン周りのインパネを外す。さすがプロボックス、メンテナンスしやすいようになのかこの辺は完全に一体式で簡単に取り外し可能。〇で囲んでいる箇所を「バコッ!バコッ!」とそれぞれ爪を引っ掛けて外していく。工具を使わず爪と腕力だけで外せるが、爪を痛めたくない人はマイナスドライバーや内張はがしを使いましょう。
ハンドル固定レバー
インパネを引っこ抜くときにハンドルが邪魔になるので、ハンドルの真下にある固定レバーをオフにしてハンドルを「ダラン…」と一番下までお辞儀させておく。
助手席側のインパネを外す様子
助手席側のインパネをバコッ!
運転席側のインパネを外す様子
運転席側のインパネもバコッ!
外したインパネの全景
するとこうなって、
インパネ裏のハザードスイッチ配線
インパネを引き抜きたいところだが落ち着いて、ハザードスイッチの裏側に配線があるのでカプラーをつまんで取り外し、
完全にインパネを引き抜いた様子
インパネを引き抜く。
純正オーディオのボルト留め箇所
純正オーディオ。深い所でボルト4点留めされているのでラチェットレンチの延長アダプターで取り外す。
取り外された純正オーディオ
取り外し完了。
純正オーディオにつながっていた配線の様子
純正オーディオ取り外し後。左にニョロッと出ている黒いピンジャックがラジオ線。右側のわちゃわちゃしたカタマリがオーディオ配線。
トヨタ車用配線キット
わちゃわちゃ配線にわかりやすくコミットできるスグレモノがコレ。今回はナビ用カプラーである左側の緑と紫の配線は不使用。まぁ、いつかナビ付ける日も来るかもしれんし。
carrozzeriaオーディオに配線キットをつないだ様子
carrozzeriaオーディオの裏側。配線セットの説明書を読みつつ適応する色にギボシ端子のプラスとマイナスを合わせていく。わかりにくい時は自分が取り付けようとするオーディオの説明書をネットで検索して配線のページを読めば吉。
ハンドル根元あたりに置かれたハンズフリーマイク
carrozzeriaオーディオから出てるハンズフリーマイクを隙間からこの辺に出しておく。
グルグル巻きの針金『配線滝のぼりくんスペシャル』
carrozzeriaオーディオへ、サブウーファーのRCAケーブルと常時電源用配線をつなぎたいがそのままのフニャフニャの状態の配線を足元からオーディオが鎮座する遥か上空までクネクネと隙間登りさせるのはとてつもなく難しいので秘密アイテム『配線滝のぼりくんスペシャル』を使う。
針金をコンソール内に挿し入れる様子
まず導きたいゴール地点の隙間から滝のぼりくんスペシャルを挿入し下まで通す。
針金にサブウーファー配線をビニールテープで巻き付ける様子
紅白のRCAケーブルと、青の常時電源用配線をビニールテープで滝のぼりくんスペシャルに巻きつける。
抜き出した配線が落ちないようテープ留め
滝のぼりくんスペシャルを上からスルスルと抜き出せば配線も一緒にこんにちは。ここで油断するとまた下に落ちてしまうのでその辺に貼りつけておくことを忘れずに。
オーディオの配線完了
carrozzeriaオーディオの配線完了。奥につながれている紅白のピンジャックがRCAコード。手前に見える青い線が常時電源用配線。元からあるアンプの常時電源に割り込ませて電力をいただく。
オーディオをコンソールに仮留め
配線をキチンと絶縁し束ねて奥の方へ収納しオーディオを仮留め。この際、配線を丁寧に束ねておかないと画像左下に見えるプロボックス最終兵器『ひきだしくんグレート(なんと負荷10kgまで耐えられる)』に配線が干渉して収納できなくなるのでこの時点で必ず引き出し・収納がスムーズに行えるか動作確認をしておく。
ハンドル根元に設置されたハンズフリーマイク
ハンズフリーマイクはハンドルの根っこに配置。
ハザードスイッチ配線
carrozzeriaオーディオを本留めしてインパネを取り付けるが忘れちゃならないのがハザードスイッチの配線。このカプラーをインパネのハザードスイッチにカチッと取り付けてからインパネを取り付ける。
インパネ取付完了全景
インパネ取付。隅の方から順に手で優しくバコッ!とはめ込んでいく。
ハンドル固定レバー
絶対に忘れちゃならないのがハンドル固定レバー。運転しやすい位置に合わせレバーをしっかり固定しておく。これを忘れると運転中にハンドルが上下に動いて危険なので絶対に絶対に忘れないでね。
オーディオに電源が入った様子
車をONに。無事オーディオに電力が供給されている様子。
オーディオ左右の隙間
プロボックスのコンソール(オーディオやナビを収納するスペース)は幅が広いので持っていたオーディオはだいぶ両サイドに隙間が生まれる。探せばスペーサーみたいなやつがあるんだろうけど気にしないのでそのまま。
バッテリーからサブウーファーの電源を取る様子
プロボックスハイブリッドのバッテリーは多くの車のようにボンネットの中ではなく助手席側のリア荷室の壁の中にあるのでそこからサブウーファーの電源を取る。バッテリーのプラス極にサブウーファーの黄色い線を丸型端子でナット締め。バッテリー直取り、いわゆる"バッ直(ばっちょく)"である。あれ?電力ならさっき青い線で常時電源から取ってたじゃんと思った人のために解説すると、常時電源から取った電力は車がONになった時にサブウーファーが「ん…朝?おはよう。」と起きるための電力で、バッ直で取る電力はサブウーファーが「紅だあぁーーーーーッッ!!!」と重低音をズンズン鳴らすための電力である。これには大きな電力が必要になるのでバッテリーから直で取るやり方が推奨されている。ちなみにこの紅電力を他の配線から拝借したりするとヒューズが飛んだり配線が焼けたりするので避けるべし。
サブウーファーのアースを取る様子
サブウーファーのアースはバッテリー横のボルトから取った。画像にギリギリ写っているバッテリーのアースボルトのお隣にもう一つボルトがあったのでそこから。ただ工具が入りにくかったので画面左側、荷室出口の内張りをはがしてスパナをさし入れちょっとずつボルトをゆるめ、プラス側同様丸型端子をかませて本締め。
バッテリー収納庫の隙間から這い出た黄色と黒の配線
バッテリーが収納されている壁から出るサブウーファーの黄色いプラス線と黒のマイナス線。これにてサブウーファーの取付完了。
フロントスピーカー穴の配線
フロントスピーカーにツイーターを追加。純正スピーカーは2点をボルト留めされているだけなので取り外しは簡単。スピーカー裏側の配線カプラーを取り外し、配線にツイーター用のプラス線とマイナス線を割り込み追加。本来はツイーターが高音以外信号を拾わないようにカットするアレをかますのだけどめんどいので省略。安物のツイーターで中低音を鳴らすと壊れてしまうらしいがこのやり方で昔から壊れたことないのでツイーターが良いのかもしれない。
ツイーターとコンデンサー
長年愛用しているKENWOODのツイーター。ただ高音がやたらシャカシャカうるさかったのでコンデンサーをかましてみたところすごく良かったので今回も付けたままお引越し。右側の黄色くて平べったいやつが安いくせに音を丸く上品に耳あたり良くしてしまうスグレモノ。おすすめ。ただしコンデンサー触り出すとオーディオ沼にどんどんハマってしまうそうなのでほどほどに。
スピーカーとツイーターの仮留め
配線をつないだら純正スピーカーをかぶせてみて隙間からツイーターの配線を出してみる。問題なさそう。
スピーカーとツイータの本設置
スピーカーを本留めしグリルを装着し両面テープでツイーターを固定。念のためグリルと配線の接触部分はビニールテープをグルグル巻いて絶縁と保護。助手席側も同様にツイーター設置完了。
急遽購入した新しいサブウーファー外箱
と、ここでアクシデンツ。音を鳴らしてみたところサブウーファーからまさかのビビリ音。そういや前の車の時も変な音がしてたけど車の最後部に積んでたのと、基本爆音でしか音楽を聴かないので気づいていなかった。なかなかの重症でビビビ…!!ビビビ…!!と言っている。せっかくの旅立ちに粗悪な音はいただけないので急遽ポチる。今持っているやつの後継機らしい。
箱から取り出したサブウーファー全景
おお、さすが後継機見た目も似てるし違和感なく使えそう。
新旧のサブウーファー
右手前が今まで使ってたやつ、左奥が後継機。サイズもほぼ同じで良い。
新旧サブウーファーの裏側
裏側。配線もほぼ同じなのでせっかくつないだ配線をそのまま使って新しい配線は予備にした。
リアスピーカーとサブウーファー設置
完成。お疲れ様でした。

プロボックス音質向上作戦
気になる結果は…!!

うん。素晴らしい。それまで2方向からチャカチャカ鳴ってた音が4方向からのブ厚いサラウンドシステムになりハッキリ言って別世界です。リアスピーカー増設により音の拡がりが体全体を包み、細やかなディテールをツイーターが演奏してサブウーファーが重厚に締める、という感じ。やはり10cmスピーカーをどうこうするということを諦めリアスピーカー増設とサブウーファー・ツイーター設置に舵を切ったのが良かった。スピーカーというのは直径が大きなパフォーマンスを占めるので無理に小さなスピーカーで戦っても効果薄いのよね。それよりRPGゲームのように得意分野が異なる仲間を集めた方がバラエティ豊かな音域に包まれて幸福度は遥かに高い。まさに適材適所。大成功でした。機材もほぼ前の車から持ち越しなのでお金もあんまりかかってないし…いや、かかったか。まさかドアスピーカーが無いなんて思わんしサブウーファーがイカれてたなんて。

まぁよい、これも豊かなる旅への投資よ。

大変だけど自分でやってみると…楽しい。

このご時世、ネットを開けば専門家が惜しげもなくプロの技見せてくれたりするのでこういったこともDIYできたりする。お金も浮くし経験にもなるしこうして他の人へシェアできるし良いことしかない。

でもひとつご注意、

今回あえて電気のプラスマイナスとか接合の仕方とかその辺は詳しく書いておりません。なぜならわたくしは電気の専門家ではないからです。一応整備士の友達に教わりながらバイクばらしたりオーディオ組んだりしてた過去があるのでなんとなくは知ってるけど素人は素人。責任は持てません。あくまで今回の記事で伝えたかったことは『自分で調べて頑張ればこういうこともできるよ!』という「体験」の方。専門的な工具の使い方や電気接続のやり方については専門家がYouTubeなりブログなりでご教示くださるのでそちらを参考にしてください。

自分でやるのは楽しいけど自己責任。保証された技術を得たいならプロにお金を払いましょう。そのためにプロフェッショナルと呼ばれる人がいるのです。

でも自分でやるの楽しいよね。最初はアース端子から火花出ただけで「爆発した!」と腰を抜かしてたけど。