失業給付から職業訓練校への流れるようなまとめ
私みたいにどうしようもない社会不適合者で糸切れ凧の根無し草みたいな人間と違い皆さんはしっかりとひとつの企業に勤めあげ、または開業し、ひたすら日々人生という航海を迷うことなく邁進していると思うが、中には職業訓練校というものに興味を抱いている人もいるかもしれないのでここで軽く解説したい。基本的に職業訓練校とは、
"一定期間雇用保険に加入していた失業者が失業給付金を受給しながら再就職のための専門技術を学びに行く場所"
である。失業給付金とは『再就職に意欲があり積極的に求職活動を行っている者』に退職前のお給料の5~8割を非課税で支給しますよという制度。これで生活費を確保しつつ無料で専門職の勉強を頑張りなさいねというのが職業訓練校の仕組み。尚、失業給付をどれくらいの期間もらえるかというのは退職までの就業期間により異なるのでハローワークのサイトで調べるとよろしい。
【失業給付 受給期間】
とネット検索すればハローワークWebサイト「所定給付日数について」的なページがトップに出てくるのでそこで確認されたし。失業給付期間が終わってしまった人でも、給付金こそ出ないが無料で受けられる訓練校もあるのでお近くのハローワークで聞けば親切丁寧に教えてくれる。つまり労基は失業者に専門技術を身につけさせて一日でも早く就職させ馬車馬のように働かせて山ほど税金を搾り…もとい、ハローワークの職員の皆様は失業者に寄り添い懇切丁寧に再就職への道のりを手厚くサポートしてくださるのである。これは本当にありがたい制度なのであくまで実際にわたくしが受講した『公共職業訓練』の2025年バージョンではあるがどうやれば通うことができるのか流れをここに記しておく。誰かの役に立ちますように。
まずは離職票GETだぜ!
退職すると離職票というものが発行される…はずなんだけど意地悪な会社は出さない場合があるらしいので退職時にキチンと「離職票の発行よろしくお願いします。」と会社に伝えておけば社長に10万Vの電流を浴びせなくても平和に離職票がGETできるだろう。これは会社を辞めたことを証明する書類で失業給付金を受給するためのマスト書類なのでまずはこれがないと始まらない。ちなみに俺の場合は会社の社労士さんが「失業給付には使えないと思うけど念のため…」と社労士印の"退職証明書"を発行してくれたがやはり「離職票がなければダメです。」とのことだった。だがなぜか市役所での国民健康保険への切り替え手続きは退職証明書でいけた。ありがとう社労士さん。
離職票が手元にやって来るのは退職後10日前後。それをハローワークに提出してから失業給付の開始手続きがとられるので一日でも早く手に入れたいが仕方ない。ここはグッと我慢し忙しい会社員時代にできなかった盆栽いじりでもやっておだやかな時間を過ごしてほしい。離職票が届いたらハローワークへ。入口にDJポリスみたいな人が立ってるので「失業給付申請で来ました。」と伝えよう。利用者でごった返している待合スペースの空いてる席に座り自分の番号が呼ばれるまで待つ。この時が一番感じる。あぁ、俺失業者なんだと。ていうかこんなに失業者いんのかと。こんな無職だらけでお前……日本大丈夫なのか!と。
まぁそんなことを無職のお前が心配することではないのだけども、離職票を持っていく前にハローワークに電話でこう言ってほしい。
「離職票を持って失業給付の申請に伺おうと思っておりますが、他に準備が必要なものはありますか?」
何を当たり前のことをと思う人もいるだろうが、これ、できない人はできないのだ。それで調べもせず現地に行って「え!他にもそれがいるなんて聞いてないんだけど!」と、そりゃそうだろお前が聞いてねえからだよと出直す羽目になるので、注意喚起としてちゃんと事前に電話してねと言っておく。
まぁとはいえ、俺はあなたのような「ええい!なんかよぅわからんけどノーヒントのぶっつけ本番で行ってみれ!」的ないてまえ根性は嫌いではない。
失業給付金受給と訓練校への道
in 2025
実際に手続きした2025年時点での具体的な流れを書く。知ってないと退職したあとお金の面で計画が狂ってはいけないので。
- 退職後、10日ほどして離職票をGETする。
- ハローワークへ行き失業給付申請と職業訓練校に行きたい旨相談する。
- 自己都合退職者であるわたくしの場合、失業給付受付完了後まず7日間の「無職であることを証明するため」という謎の『待期期間』と呼ばれるゾーンがあり、その後さらに謎が謎を呼ぶ1ヶ月間の『給付制限期間』を経てそこからようやく失業給付金算定開始日を迎える。つまり1ヶ月+7日は無収入の状態が生まれるということ。(解雇であったりすぐに職業訓練校に通えばこの限りではない。)算定日以降は前職の所得を基にハローワークが算定した失業給付日当が1日1日チャリンチャリンと積まれていき決められた日に振り込まれるという流れ。なので離職票を手にしたらすぐにハローワークに行くべし。算定日が始まらず無収入期間が増える。
- 「雇用保険説明会」に強制参加。会議室にパンパンに詰められた失業者達が厚生労働省のエリート役人からお前らは税金の寄生虫だ!社会のお荷物だ!と罵られ…ることはなく丁寧に失業給付の仕組みや再就職へ向けた取り組みを説明してくれる。
- ハローワークからもらったお目当ての分野の職業訓練校の資料を検討する。必要な技術が得られないと意味がないので慎重に。
【ハローワーク 職業訓練検索】
とネット検索すればハローワークWebサイト「訓練検索・一覧」的なページがトップに出てきてそこで訓練生募集中の訓練校情報を閲覧できるので比較検討もできてオススメ。ちなみに失業給付は職業訓練校が修了するまで延長されるので焦らずじっくり選ぶべし。退職後も意外とやることがあったりするのでまずはその辺を片付けてから訓練校選びに着手することを推奨する。 - 失業給付を受けるには毎月「安心してください、求職してますよ!」というのをハローワークに報告しなくてはならないのでその時に「おやっさん、活きのイイ訓練校入ってる?」と聞くと良い。
- 通いたい訓練校が見つかったらハローワークで願書を作成し応募する。こういう時"イラッとくるアイテムNo.1"である「証明写真」も必要なので大金はたいてスーパーの前とかに置いてあるアレで撮影すべし。こんな時代なんだからスマホの写真でよくね?と思うがダメらしい。尚、訓練校には定員があるので人気のある所だと応募者が殺到し足切りにあうかもしれないので職員さんによく相談し過去の応募人数など聞いておく。ちなみに私は戦わずして勝つ孫子のような見事な兵法をとったので是非参考にしてほしい。
- 訓練校に入れるかどうかの試験と面接。当然スーツ着用のこと。事前にハローワークで過去問みたいなやつをくれるので算数とか国語とかを予習しておく。正直算数はほとんど忘れていたが大丈夫。その問題文をネット検索すればYahoo!知恵袋に解答がある。きっと全国同一の問題なんだろうね。知恵袋の先人たちありがとうございます。面接官数人と応募者数人の面接があるので…とまぁみんな大人だから面接答弁くらい普通にできると思うので省きますが、胸を張って堂々と大きな声で話し、終わったら相手の目を見てお礼を言い、発声が済んでから45度の角度でお辞儀をし、頭を上げ笑顔を2秒残して退室すれば良いと思います。これが長年営業の世界にいて学んだ「こいつ、デキるな?」と思わせる"居様"と"御挨拶"です。
- 無事試験をパスしたら合格通知が郵送されてくるのでそれを持ってハローワークへ。「職業訓練受講指示書」というものを発行してくれるのでこれで晴れて訓練校待機生となる。そしてここでひとつ注意。今まで離職票を提出し待期期間を経た算定日から計算されていた失業給付金が訓練校に通い出すと一旦訓練校開始日の前日で〆られ支給。以降は普通の会社みたいに月末締めの翌月払いに変更になるのであらかじめご承知おきください。
- 職業訓練校入校日。持っていくものは事前にアナウンスがあるので忘れないように。わたくしのような書類仕事をバリバリこなしていたシゴデキ紳士になるとビシッ!と必要書類をまとめて持参できるが慣れてない人は忘れ物がないか最後までよくよく確認してほしい。じゃないと俺みたいにスリッパ忘れて「へへ…すいやせん!」と卑屈な笑顔で借りる羽目になるから。入校式が済んだら書類の配布と教科書の購入。訓練校の授業料は完全無料だが教科書代や資格取得のための試験代は当然自腹となる。これは自分がステップアップするための必要経費なので粛々とお支払いしましょう。
- 訓練開始。ここからいよいよ己が身を高める日々が始まる。学生気分で二度と見ないノートをせっせと取っている人達がいますがお金をもらっている以上ここは職場と同じ。無意味なことに労力を使わず自分に必要な技術のみ一滴も残さず飲み干しましょう。
- 訓練校修了。お疲れ様でした。この後一定の要件を満たす人には『最大30日の延長給付』という制度があるのでまだ再就職してない人は利用して求職活動を続けてください。訓練校最終月辺りに案内があるはず。
と、このような流れになりますのでご参考までに。
訓練校で見える"人材"
職業訓練校には失業給付金を得るためにとりあえず期間が長いやつに来た、という人が多数いて、学生気分で意味もわからず二度と見返すこともないノートを一日中とっている。もったいないと思う。実際に彼らは訓練校を終えても前職と同じ業界に戻っていく人多数だ。せっかく新しい技術を学んだのだからそれを活かせる業界に行けばいいじゃんと思うがそもそもそのつもりも無いので彼らは訓練校で過ごした時間を無駄にして生きていく。もちろん人の良き出会いがあったり、学んでみてその業界は無理だと判断できたり得るものもあるだろうから別に良いのだが、ただひとつ言えることは社会人としてその姿勢だと仕事できない奴だとバレちゃうよ?ということ。せっかく与えられた貴重な時間を自分の成長に全投資できない人は職場でも役に立たないのでまずはその姿勢から改めるべし。
「訓練校ではこんなだけど職場じゃちゃんとやれるからww」
100%やれません。キミのその人間性バレてるから。世の中を甘く見ない方が良い。今回の訓練校ではそんな人がかなり多く、この人仕事できるだろうなと思える人がほぼいなくて閉口したが、中には素晴らしい訓練校との付き合い方をしてた人もいた。
「Web業界への就職は諦めます。やってみて自分には無理だとわかった。前職である福祉業界に戻るつもりです。ただ、ここで得た技術は武器になる。福祉業界は立派なWebサイトを持っているくせに皆Webに疎く日記やお知らせを更新することもできない。なので私はせっかくここで学んだことを活かして、同じ福祉業界でも今度は事務方で仕事してみたいと思う。」
素晴らしい。学んだことを血肉にしてこれからに活かすというのはこういうことだ。彼は最後まで懸命に勉強していた。その後お元気だろうか。よく奥さんとケンカして「今、謝るタイミング待ちです。」と凹んでいたが。
以上が失業給付申請から訓練校受講までの流れ2025年バージョンです。失業給付の謎が謎を呼ぶ『給付制限期間』は最近2ヶ月だったのが1ヶ月に短縮されたので自己都合退職者にとって助かる制度になりました。個人的な考えを言うと、失業給付が切れるギリギリまで次のことをいろいろ勉強して滑り込みで訓練校に通った方が制度を最大限活用できるし知識資源の蓄えも増える。ただそれだとたまたまその月に行きたい訓練校が募集されてなかったり、応募しても足切りで不合格になったり、逆に最低人数が集まらず開講されなかったりするのでハローワークの職員さんに積極的に相談してニーズと合った訓練校があればすぐにその席を獲りにいった方が良い。正直「この訓練校の募集がもっと後だったら失業給付金を最大までもらえたのに~~!」て思うけどね。訓練校も一期一会なので仕方ないです。
せっかくの貴重な機会。ただ失業給付金をもらうために通うのはもったいない。考えてみて?たとえば俺が行ったWebの訓練校なんてWeb制作しながらお金もらえるわけよ。それってプロと同じ体験をしてるわけよ。でも訓練校終わったらもうWebを制作しながらお金もらえないわけよ。これってすごい貴重なことだと思わない?限られた時間の中だけのありえない非日常でしょ。じゃあ最大限自分のために活用しようよ。その姿勢があればどんな業界でも通用するはず。
というわけで、もしこの先職業訓練校に行ける貴重な機会に恵まれたあなたはそこでの時間をどうか無駄にはせず、これからの人生が2倍にも3倍にも充実したものになるように力の限り学んできてください。
最後に、そんなあなたに大声でエールを送りたい。
スリッパ忘れんなよ!!!